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IFAビジネスの終わりの始まり「オフショア投資商品をIFAから買う時代は終わってしまうのか!?」

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コンピュータが自立的思考を行うAIが進化する世の中において、テクノロジーの進化に伴う時代の移り変わりは我々生身の人間が想像するよりも遥かに激しい。

 

そんな変わりゆく世界の中で、保険や投資商品といった、そもそも形のないもの流通システムも、ほぼオンラインで完結し、世界中の投資家が世界中から自由に自分にあった優れたものを購入できるような世界が来るのはそう遠い未来のことではなさそうな気がする。

我々は、そのような来るべき「クロスボーター・ファイナンシャル・トレード」の世界に適合していくことができるのだろうか?

 

海外のIFA(Indepenndent Financial Advisor)と呼ばれる、投資商品のブローカーは、世界の金融市場において、金融商品を組成するファンドハウスや保険会社のような金融商品のプロバイダーが生み出した商品を流通させる卸問屋のような機能を果たしており、急速にボーダレス化が進む世界の金融市場において、タックスヘイブンで組成されるインターナショナルな商品を世界中に流通させるハブのような機能を果たしてきた。

 

特に香港のIFAは、20年前の中国への返還以降、香港のみならずアジア全域でのオフショア投資商品や生命保険の流通ハブとして成長してきた。

 

しかし、ケイマン諸島のITA(インベスターズトラスト)のような、ほぼ完璧なECサイトを持ったプロバイダーが出現し、従来のような物理的に申込用紙にサインをしなければならないようなアナログな投資商品の契約形態は変わろうとしている。

 

そもそも香港で商品が認可されていないITAやRL360は、PIBAやCIBといった香港のライセンスを持った会社と仲介契約を結ばない方針でもある。

 

契約もオンライン、その後のファンドの管理も、アフターサポートもオンラインで完結するとすれば、どこにIFAなる仲介業者の介入余地が残されているのだろうか?

 

世界中のどこに住んでいるひとであろうが、ネット上で世界中の投資商品を閲覧し、自由に世界中から投資商品をオンラインで購入できる世界において、IFAの加入する余地は極めて限定されるかもしくは存在しないが、現実においてはまだ情報そのものが体系的にネット上には存在していないのと、プロバイダーと呼ばれる金融商品の組成及び提供会社が、オンライン販売を展開していない為、ローカル国におけるブランドや商品の普及、顧客の獲得に人的な作業が必要とされているため、ITAのような直販(BtoC)のシステムを持っているところですら今のところ集客とサポートをIFAに依存している。

 

また、一般的には、支払いや契約が長期に渡る積立商品や保険商品や養老年金商品に関しては、契約が存在している限り顧客への事務的サービスや顧客からのプレミアム支払い管理維持や、顧客への支払い手続きの仲介など、アナログな事務が多く存在し、それにかかるコストは半端ではない。

 

しかし、究極的には、プロバイダーがIFAに対して依存しなければならない部分は、新規の顧客獲得における営業だけであり、それぞれの管轄国において、それが合法であれ違法であれ、誰かが営業を行って契約を取ってこなければならず、その最も危険な営業の部分はそれぞれの国のビジネスパートナーと呼ばれる紹介者(イントロデューサー)にIFAは依存している。

 

つまり、プロバイダー → IFA → イントロデューサーという下請けシステムによって新規顧客の獲得が行われており、最も危険で重要な顧客獲得業務を行うイントロデューサーが最も多く手数料を取る形になってしまっている。

 

その結果、IFAに残される仲介手数料は全体の20%にも足らず、多くのIFAは生産性の無い事務オペレーション機能にコストを割くことができなくなっている。

 

新規顧客の獲得は、有力なイントロデューサーの獲得にかかっており、多くのIFAは間抜けなことに報酬をつり上げて強力なイントロディーサーの他社からの獲得や確保に勤しんだあげく、さらに運営資金が枯渇してサポートを提供できなくなるという悪循環に陥っている。

 

プロバイダーが各国の業法によって規制される危険地帯であるブランディングと顧客獲得をIFAに依存するが故にこのような悪循環が発生してきたといえる。

 

そんな中、香港で唯一IFAとして香港の株式市場に上場していたコンボイ(Convoy Global Holdings Limited 証券コード1019.HK)という会社の役員が、香港汚職取り締まり局(ICAC)に拘束され、その情報によって急落した株はそのまま取引停止となった。

 

株式の操作によって役員が不正に利益を享受していた疑いと言われている。

今回の操作は、奇しくもSFCとICACという部門の異なるエージェントの協力による初めてのインターエージェント捜査のテストケースとなったようだ。

 

今後コンボイが会社として具体的にどうなってしまうかはまだわからないが、少なくとも唯一香港で上場していたIFAの汚職が暴かれた時に、その会社の威厳や信用は顧客にとって無きものと化すことだろう。

 

そのような会社から出資を受けているNWBはどうなのか?も気になるところだ・・・。

 

このような事件は、金融ブローカーというビジネスがどこまでいっても真っ白にはなれない悲しい現実を如実にあらわしており、顧客が信用できるものが会社の上場ですらないことを物語っている。

 

我々は顧客として、信用に値する会社に自分の投資を仲介してもらいたいと願い、そしてその会社や会社のスタッフから長期にわたるサポートを受けることを期待している。

 

ところが、IFAの収益源はほんの僅かな仲介手数料の残りカスしかなく、おまけに紹介者が放置した顧客へのサービスを提供するコストは増大する一方である為、収益性は低下し、場合によっては廃業を余儀なくされるありさまだ。

 

大手のコンボイですら、上場を果たしたとはいえ、株の取引を悪用した何らかの不正行為を行わなければ役員は儲けることができなかったのかもしれない。

 

私が長年に渡って利用しているGRANDTAG(グランターク)というIFAも、香港市場での上場を目指してこの数年頑張ってきたようだが、今年一旦それを断念した。

 

香港市場での上場を断念せざるをえなかった最大の理由は、やはりIFAビジネスが業法的に高度な規制を受けることであり、国を跨いだ取引の仲介に関しては、さらにその線引きが複雑であることがあったと思われる。

 

しかし、根本的に上場を目指す上で、利益を生み出し続ける事が可能な勘定可能な実体資産を持っていないIFAという業態は、業法による規制の煩雑さもさることながら、致命的に上場に向いていない。

 

上場はともかくとして、収益性の悪いIFAビジネスが、今後生き残るとすれば、「B to B」という名の顧客紹介に依存する体制から解脱して、独自の集客力を持ち、独自の顧客サポート体制を構築するしかないだろう。

 

しかしながら、プロバイダーもIFAに頼るところは、集客の部分だけなので、当然同じ事を考えるに違いない。

 

プロバイダーよりも先に、IFAのブランディングを対象市場に対して行い、ある一定のシェアを獲得するのがIFAの生き残り戦略としては有効だと私は考える。

 

しかし、IFAの直面している現実は決して予断を許さない。

 

おそらく、殆どのIFAは、そういった将来の予測ができず、また自分たちの安全地帯から出ることもできず、ビジネスパートナーに翻弄され、また上場などという顧客にはどうでもよい間違ったゴールを目指したりと、迷走するばかりだ。

 

そういえば、ハリスフレイザーという比較的手堅いビジネスを営んできたIFAは、最近グループ全体を香港の上場企業Mason Group Holdings Limited(0273.HK)に売却してしまった。

 

ハリスフレイザーにも、相当数の日本人顧客が居ると思うが、来年以降IFAのビジネスがどのようなスタンスになるかはわからないが、上場企業のグループ下では、ITAやRL360といった香港で未認可のグレー商品を扱うことは難しくなるだろうし、香港籍の保険商品を渡航前提とはいえ日本居住者に販売することも問題になるかもしれない。

 

「オフショアの投資商品を購入する」という、たとえば日本に住む人たちの僅かばかりの賢明な諸君らが、自分たちの将来の生き残りをかけて踏み出すほんの一歩を、ちゃんと受け止めてくれる信頼できるIFAが、海外に少なくとも1社あれば、今のところはそれで十分なのだ。

 

顧客からすれば、もはやそこがライセンスを持ったIFAだろうが、ライセンスの無いモグリの仲介会社だろうが、プロバイダーから直接だろうが、とにかく買えれば良い。

そして、責任を持って契約中のサポートをちゃんと日本語で提供してくれれば文句はない。

 

所詮信頼できるかどうかは、ひと次第だが、だからといって、窓口が1人しかいない個人とは取引できない。

だからといって何100人も社員が居いる会社である必要も無い。

適当な規模の安定した会社が好ましい。

そんなにすぐではないににしろ、IFAを超越した互助組織のようなものが必要になってくるかもしれない。

 

新規の契約に関して、理想はプロバイダーからオンラインで直接購入できるシステムだが、プロバイダーは集客はできないので、Airbnbのように顧客のニーズとプロバイダーをマッチングさせるオフショアオンラインブローカーサイトがあればそれで十分だ。

 

問題は、アフターサービスの類と言える。

 

投資商品の契約におけるアフターサービスで、最も面倒なのは、「契約責任におけるクレーム対応」だろう。

 

契約時に顧客が商品の内容を良く理解せず購入したことに起因するクレームには、「もっと増える筈だったのに儲かっていない」とか「解約のペナルティーについて全く理解していない」などがあるが、このような基本的なクレームにすら対応する能力は殆どのIFAにはない。

なぜなら、IFAから直接説明を受けて購入してるひとが少ないからだ。

 

IFAではなない誰かから説明を受けて購入した場合、IFAはその説明責任をその紹介者に転嫁するが、本来それはIFAの責任である。

 

プロバイダーは、もちろんIFAにその責任を転嫁しるが、それはプロバイダーとIFAの契約の中で合法的に成り立っている。

 

しかし、IFAと提携している紹介者が日本に居る場合は、日本の業法上、販売や勧誘を目的とした商品の説明も仲介もできないので、ちゃんとやったとしても違法行為となってしまう。

 

金融商品を購入するというのは、ユニクロで服を買うのとは違う。

別にユニクロをバカにするわけではなく、単に金銭的な意味でである。

 

商品の内容を良く理解せずに夢や希望だけで購入すると、間違いなく後で問題が起こる。

 

そしてその問題は面倒くさいので、だれもケツを拭きたくない問題だ。

 

将来自分で、投資商品を海外から直接購入する時代には、購入者にそれなりのリテラシーが要求されることは間違いない。

 

ただ、諸々の後から付いてくる面倒くさい事務処理に関しては、殆どがオンラインで処理可能となるはずだが、全てがオンラインで片付くかどうかは今の時点では疑問だ。

 

廃業したり、サポートを放棄したIFAのケツを拭く、有料のサポートサービスというのが一般的になる時代が来るのかもしれない。

 

金融業界に限った話では無いにしろ、特に金融業界では、「金にならんことは誰もやろうとしない」という悪しき風習があるのは事実だ。

 

そして、IFAのビジネスを支えているのは新規の契約から得られる仲介手数料しかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


『BRIGHT UL Eternal Builder』 by Sun Life 香港

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カナダ系生命保険会社サンライフ香港(Sun Life HK)から新しくユニバーサルライフ型の生命保険商品「BRIGHT UL Eternal Builder」が上市された。

この商品は、日本居住者が香港に渡航することで契約が可能である。

 

来年2018年はこの商品が相当ホットなアイテムとなることが予想されるが、その概要を判る範囲で公開しておきたい。

 

 

Sun Life Hong Kong Limited/Sunlife Financial/永明金融

 

商品名「BRIGHT UL Eternal Builder」

 

サンライフ香港が今年上市した、ユニバーサルライフ型生命保険である。

ユニバーサルライフ型保険は、基本1億円以上の死亡保障を経営者などキーマンにかけるためのものである。

一般的には、相続税の支払い対策に用いられることが多い。

 

1億円までの死亡保障であれば、同社の提供するホールライフ型「Life Brillliance」のほうが単純に運用商品としての魅力があると言える。

 

保証利回り2.0%

現行利回り3.6%

11年目以降は、その時点の現行利回りに0.3%がボーナスとして付加される。

(つまり3.6%だとすれば、11年目以降は3.6+0.3=3.9%の利回りとなる。)

 

この商品は、プレミアムを途中で追加することが可能。

つまり、希望的な予定利率で計算して最初は低めのプレミアムで契約し、最悪キャッシュバリューを思ったより早く食いつぶしそうになったらプレミアムを追加するという荒技も可能ということだ。

 

法人契約の場合、被保険者である法人のオーナーを途中で変更することが可能。

法人契約の場合に限られるようだが、被保険者をすげ替えることが可能ということ。

社長の世代交代に伴って、子世代に証券をそのまま引き継ぐことが可能となる。

 

 

★最低死亡保障額: US100万ドル=約1.1億円~

 

★最大死亡保障額: ~US2,500万ドル=約28億円

 

★支払い方法: 一括のみ

 

部分解約(Pertial Surrender):その時点のキャッシュバリュー(解約返戻額)の最大20%まで引き出しが可能。 最低引き出し額はUS2,000ドル。

 

ポリシーローン(証券からの借り入れ): キャッシュバリュー(解約返戻額)の最大80%まで借り入れが可能。 最低ローン金額はUS1万ドル。 借入金利は現行金利+2.5%、つまり現行は3.6%+2.5%=6.1%となる。

 

プレミアムファイナンス: この証券を担保に融資が受けられるかどうかはプライベートバンク次第だが、プレミアムファイナンスの対象となるというのもユニバーサルライフの特徴のひとつ。

 

【見積もり例】

 

45歳 男性 非喫煙

死亡保障:USD 1 mil = 約1億1000万円

一括払い保険料: USD 278,739=約3000万円

 

2年目以降の実質利回りが保証利回りの2%だった場合、25年後の70歳以降にキャッシュバリューは減少に転じ、86歳頃に死亡保障は消滅する。

 

現行の3.6%で回った場合(11年目以降は3.9%)、キャッシュバリューは5年後以降減少することなく増え続け、100歳で解約返戻金は100万ドルに達する。

 

今のところ、1億円以上の終身死亡保障が現実的に必要な経営者の方や、相続税対策が必要な方が、世界中の保険会社のなかで日本居住者として個人名義で購入可能なユニバーサル保険は、このサンライフ香港のBRIGHT UL Eternal Builderか、後日記事にあげる予定のケイマン籍PAN AMERICAN LIFEしか選択肢が無いように思われる。

 

購入に関しては、取り扱いのあるIFAに直接相談するのが賢明だ。

取り扱いIFAの紹介をご希望の方は、FBのMr.Gページにメッセージを頂きたい。

 

もちろん法人名義や、信託名義で購入したとしても、日本の保険業法を回避することはできないが、内容を考えるとそのような事を考えている場合ではないような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケイマン籍Pan American Life Insuranceのユニバーサル保険

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Pan American Life(パンアメリカンライフ)というケイマン籍の保険会社が提供するユニバーサル保険を日本居住者でも購入できるようになったという耳寄りな情報を入手した。

 

Pan-American Life

https://www.palig.com/

 

1911年米国ニュージャージー州ニューオーリンズにて創設

 

100年以上の歴史をもつ保険会社だ。

 

アメリカ系の生命保険会社で証券がケイマン籍というのがユニークと言える。

 

もし、サンライフ香港がユニバーサルライフの新商品「BRIGHT UL Eternal Builder」を上市しなかったら、このPan Americanが日本居住者にとって最後の砦となるところだったが、結果としては有り難いことに2つのユニバーサルライフが日本居住者に選択肢として残された。

但し、今までの経験からすると、いつまで可能なのか?についてはあまり楽観できない。

 

この商品の契約には、香港もしくは米国への渡航が必要で、いずれの場合も現地での健康診断が必須となる。

 

 

NexGen UL(NG-UL)/Legacy Value UL(LV-UL)という2つ商品がある。

 

最低死亡保障: US200万ドル(約2億2,000万円)~

最大死亡保障: NexGen UL(NG-UL)~US1,000万ドル(約11億円)

           Legacy Value UL(LV-UL) ~US500万ドル(約5億5,000万円)

 

被保険者の対象年齢:NexGen UL(NG-UL)0~90歳/Legacy Value UL(LV-UL)0~75歳

 

現行利回り: 3.75%

保証利回り: 3.0%

 

支払いサイクル: 一括及び年払い(年数制限はない)

 

支払い方法: 送金又はクレジットカード(VISA/MASTER/AMEX)、カード支払手数料無し。

 

サンライフ香港の「BRIGHT UL Eternal Builder」と比較して良い点は、

①保証利回りが3%であること(サンライフは2%)。

②支払いが一括払いだけでなく、10年払い20年払いなど分割も可能で、クレジットカードによる年払い決済がかのうであること。

③被保険者の年齢が0歳から90歳までと幅広い。

 

逆に劣る点は、

①最低の死亡保障がUS200万ドル(約2億2,000万円)以上と、ハードルが高い。

②プライベートバンクから証券を担保に借り入れを起こすプレミアムファイナンスは、今のところ可能なプライベートバンクが見つかっていない。

 

参考見積もり:

 

45歳女性/非喫煙/健康状態標準

死亡保障額:US500万ドル(約5億5,000万円)

保険料:US181,950ドル x 10年 = US1,819,500(約2億円)

 

利回りが最低保証の3%だった場合、40年後の85歳頃からキャッシュバリューは減少に転じ、55年後の100歳で死亡保障は消滅する。

 

現行利回りの3.75%が継続した場合、証券のキャッシュバリューは減少に転じることなく増え続け、40年後の85歳では解約返戻金は支払額に対して3.5倍のUS6,482,324ドル(約7億円)となる。

 

加入に際しては、海外の正規仲介代理店経由での手続きとなるので、直接問い合わせてほしい。

 

ビットコイン成金になり損ねた2017年・・・私がビットコインを買わない理由

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今年も残すところあと10日となりました。

 

いろんな事がありましたが、取り敢えず北朝鮮での有事が年内には勃発ぜず、無事にこの一年が終わることを願っています。

 

生まれてこの方50年あまりの人生の中で、今年ほど身近で起こるかもしれない戦争の危機を感じた年はありません。

 

目前に危機があり、それを感じているのであれば、その危機が本当に起こるかどうか?という議論をするのは時間の無駄です。

 

危機を感じていて、生き残りたいのであれば、安全なところになるべく早く逃げた方が良いでしょう。

 

「逃げ足の速いものだけが生き残れる」というのは、この世の生物学的な摂理であり、歴史がそれを物語っています。

 

しかし、残念なことに多くの人は、逃げることができません。

 

いろんな捨てられないものが、日本にあるからです。

 

仕事や、家や、家族や、友人や、恋人や、金融資産や、無形の思い出や、日本を愛する気持ちなど、そんなに簡単に捨てられないものばかりです。

 

だから、どんなに危機が高まっても誰も逃げません。

 

今年は、戦争の危機という生命に関わる深刻な話が最も大きなトピックだった反面、生命には関わりの無い投資の世界では、「仮想通貨ブーム」に踊らされた1年だったとも言えます。

 

仮想通貨といっても、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどというメジャーな仮想通貨以外の仮想通貨詐欺的な話も多く、ある種の混乱の中で多くの人が仮想通貨というものを意識し、学ばざるを得ない状況になった気がします。

 

その中でも、ビットコイン(Bitcoin)というものがもっともメジャーな基軸仮想通貨として注目に値するものですが、ちょうど1年前に10万円で買えたものが、現在200万円近くまで上がってきているわけですから、1年で20倍のキチガイじみたバブルです。

「ああ~買っておけば良かった(>_<)~」と買っていなかった誰もが心の中では思っているはずです。

 

もし、1年前にあなたが100万円をぶち込んでいれば、今は2,000万円ですから、何の仕事もせずに1,900万円儲かっていたかもしれません。

 

しかしながら、今2,000万円になったときに売却をして、利益確定しなければ儲かったことにはなりません。

 

これは、とても大切なことです。

 

儲かった=利益の確定ですので、保有しているだけでは儲かってはいません。

 

しかし、ここで利益確定をしてしまうと「課税」の問題が発生します。

 

国税庁HP(タックスアンサー)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1524.htm
No.1524 ビットコインを使用することにより利益が生じた場合の課税関係

ビットコインは、物品の購入等に使用できるものですが、このビットコインを使用することで生じた利益は、所得税の課税対象となります。

このビットコインを使用することにより生じる損益(邦貨又は外貨との相対的な関係により認識される損益)は、事業所得等の各種所得の基因となる行為に付随して生じる場合を除き、原則として、雑所得に区分されます。

 

一般の投資商品と異なり、源泉分離課税ではなく、雑所得として総合課税の対象となる為、もし合算所得が4,000万円以上になると、45%が課税されることになります。

 

また、利益は課税対象ですが、損は損金勘定にはなりません。

今年大勝ちして、来年大損しても来年の損は損金勘定できません。

 

謎の日本人「中本哲史(ナカモトサトシ)」が2008年に発表した論文を元に開発されたとされるブロックチェーンのしくみは、画期的だが、その取引は詳細にわたって電子的に記録されているということを忘れてはなりません。

 

このブロックチェーンによって信用管理される、電子通貨たる仮想通貨の優れたところは、その「取引全てがガラス張りである」というところにあり、そのことは国が徴税を行う上では非常に効率的だと言えます。

 

もし、世界中の金融取引がすべて仮想通貨で行われるようになれば、CRSのようなものが無くとも全ての取引はガラス張りとなり、だれも脱税はできなくなるにちがいない。

 

ちなみにブロックチェーンの開発者とされるナカモト氏は、全体の2100万ビットコインのうち、およそ5%にあたる100万ビットコインを保有しているとされており、その時価総額は1兆円を越えてます。

もし、ナカモト氏がこれを全て売却した場合には、ビットコインは大暴落するだろうと言われています。

 

課税の問題はともかく、1年で20倍になったビットコインが、この先もまだ値上がるのか、もしくはどこかで暴落するのか?は誰にもわからないし、その議論は無益でしょう。

 

私自身は、過去を振り返ってビットコインを買わなかった事を後悔はしていないし、これからもたぶん投資としては買わないと思います。

 

なぜなら、ビットコインも通貨に過ぎないからで、「通貨には投資をしない」という自分の方針に反するからです。

 

AEExやICGL株のようなリスク案件に乗りながら言うのも何ですが、このような保守的な性格ゆえ、残念ながら今年は「ビットコイン成金」になり損ねました。

 

通貨取引のチキンレースには勝者は居ません。

 

もし、ビットコインの世界で勝者となり得る人が居るとすれば、100万ビットコインを保有する開発者のナカモト・サトシ氏が売り逃げるときなのかもしれません。

 

あるいは、バブル利益から徴税を目論む政府かもしれませんし、噂によりとハッキングによりビットコインをくすねているとされる北朝鮮なのかもしれません。

 

日本人が開発したビットコインで、日本人が盛り上がって脳天気に利殖を目論んで投資しているビットコインがハッキングで北朝鮮にくすねられ、その金で北朝鮮がミサイルを開発して日本に撃ってくるなんて、まさに今年最大の笑えない冗談です。

 

 

 

 

 

 

 

渡航せずに香港の生命保険が買える必殺技「ポリシートラスト」

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今密かにサンライフなど香港の生命保険会社が有効化を目論んでいる「ポリシートラスト」という必殺技がある。


 


Policy Trust(ポリシートラスト)とは、トラスト名義で保険に加入する仕組みのことで、通常はトラスト設立の費用や維持費が毎年かかるため、米国のユニバーサルライフ保険などで保障額が億円単位以上、保険料の支払い総額も数千万円以上の生命保険契約でしか出てくることがなかった。


 


ところが今回、香港の生命保険会社がトラスト(信託)名義で買えるようにしようと目論んでいるのは、月にUS500ドルの積立投資や、年間US4,000ドルx10年程度のホールライフ生命保険や、養老年金という、一般に人たちが買える商品に関してである。


 


年間1,000件以上の契約を前提に、一件あたりのトラスト設立コストをUS200ドル=2万円程度に圧縮し、香港に渡航せずに香港籍の保険商品を購入させようというものだ。


 


香港渡航には、2泊3日で安くても6万円、普通でも10万円くらいはかかると考えられるので、それが2万円のトラスト(信託)設定費用だけで済むのであれば、渡航の手間もかからないし、費用も安く付くということで、もっと加入者が増えるのではないか?というのが保険プロバイダーやIFAの皮算用である。


 


具体的に、このポリシートラストが適用可能な香港の保険プロバイダーは、以下の3社だと聞いた。


 


1)サンライフ香港(Sun Life Hong Kong)


2)FTLife (旧アジアス)


3)メットライフ(※日本居住者の受け入れに関してまだ未確定)


 


確かに、積立商品においても、海外渡航の必要が無いRL360やITAなどの商品のほうが敷居が低く、過去においてもそれが根本的な原因ではないとは思うが、マン島籍のフレンズプロビデントと香港籍のスタンダードライフの選択において香港渡航の必要が無いフレンズプロビデントが圧倒的に売れていたという事実はある。


 


今回、この「信託を名義人とする」手の込んだポリシートラストという手法によって、IFAが売り込みを目論んでいるのは、4%程度の確定利回りが見込める生命保険や確定配当付き養老年金で、現地での健康診断が要求されないレベルの小ぶりな契約である。


 


この背景には、フレンズプロビデントやRL360、スタンダードライフやアジアス、ITAなどが提供するファンドラップ形式のオフショア積立プラン(セービングプラン)を現在やっている投資家が、ここ数年に渡り、ファンドの価格低調な故パーフォーマンスが伸びていないことから破綻していくケースが目立ってきたことがあるようだ。


 


IFAは、積立破綻により離脱する顧客の資金がそのまま流出するのを防ぐため、元本を割ることもなく、比較的に安全に4%程度の利回りが見込める保険商品への乗り換えを勧めようという腹なのだ。


 


そういった渡航せずに積立商品を購入していた顧客に、商品の乗り換えを勧めるに当たって、もし香港への渡航が絶対に必要だとすると、乗り換えはスムーズにいかずに解約になってしまうかもしれない。


 


そこで、ポリシートラストが安価に可能であれば、香港に渡航せずに積立ファンドラップ口座から運用型保険商品への乗り換えを勧めやすくなるだろう・・・というような思惑だ。


 


ファンドの運用がマイナスになることを許容できない、心の弱い投資家を食い物にするには、いくら解約ペナルティーで損が出ようとも、すぐさま解約させて、なけなしのカネを短期で何倍もの収益が期待できる超ハイリスク投資か詐欺に突っ込ませるのがいちばんだ。


 


それと比べれば、4%程度の安全な利回りが期待できるサンライフのホールライフ型生命保険「ライフブリリアンス」や、確定配当がある養老年金プラン「サンダイヤモンド」、もしくはITAのS&P500インデックスなどに乗り換えを促すというのは、比較的良心的ではある。


 


しかし、そもそも論として、IFAが積立の契約を当初仲介するにあたって、そのような商品の理解に乏しい投資家に長期契約をさせているという契約責任を誤魔化して水に流そうとしているところに問題が感じられる。


 


はっきり申し上げておくが、25年契約の積立をするのであれば、25年は絶対にやった方がいい。


というか、やらなければならない。


それを、5年やそこらで、ましてや2年の初期ユニット期間が終わってすぐなどに解約をしようとするというのは、どのような理由があれ、私には理解できない。


 


世の中には、15年で140%の保証が付いたITA(インベスターズトラスト)のS&P500インデックス積立を、15年は絶対に継続する前提で、最も金額の小さい月額200ドルの支払いで契約している人たちが、確率的にはその10倍の月々2,000ドルの積立を保証のないRL360のクアンタムに投資しているひとよりも遥かに破綻率が高いという現実がある。


 


月々200ドルすら払えないようなひとが、そもそもどんな投資であれ、投資などするべきではない。


 


どんな商品に投資をするにしても、長期積立の商品を崩して乗り換えるというのは絶対に得策ではない。


 


そのためにこの「ポリシートラスト」という必殺技を量産して使うという発想は、理解はできても違和感を感じずにはおれない。


 


とくに、保険商品など、商品の理解がより重要な、しかも香港現地での契約によって契約者の権利が香港の業法によって保護されるべきものを契約するのであれば、実際に香港に渡航することやその費用は決して無駄ではない。


ただでさえ不安な海外の金融商品を契約をしたいという決心がついているのであれば、現地でプロバイダーやIFAを訪問し、自分の目と耳で最終確認をしてから契約するべきだろう。


 


トラストを証券オーナーにして渡航せずに保険に加入する「ポリシートラスト」は確かに必殺技だが、その使い方は、トラストの実際の費用に見合うだけの内容であるべきだと私は考える。


 


例えば、サンライフのホールライフ型生命保険で、健康診断の不要な最大額の保障の保険に、どうしても渡航せずに加入する必要がある場合、検討の余地はあるかもしれない。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

マン島籍アスコットライフ(ASCOT LIFE)のセービングプラン

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パラダイスペーパー(Paradise Paper)でよく知られるようになったタックスヘイブンのマン島(IOM)はオフショア籍のファンドラップ型セービングプラン(積み立て型年金プラン)の歴史的メッカであり、フレンズプロビデントやハンサード、RL360などマン島で登記されている生命保険会社とそれらの会社が世界中に提供している投資商品の信頼性が極めて高いということはまぎれもない事実であるにも関わらず、その事についてはあまり知られてはいない。

 

残念ながら、マン島籍の商品で、現在日本居住者が購入可能な商品はRL360(ロイヤルロンドン)が提供するものだけになってしまった。

 

FPIL(フレンズプロビデントインターナショナル)が日本居住者の受け入れを停止してから今年で5年が経過した。

FPIL(フレンズプロビデント)の商品を日本居住者が購入できなくなって1年後には、ハンサードの商品も買えなくなり、数年前にジェネラリが買えなくなった後は、マン島籍のものではかつてはロイヤルロンドンと呼ばれたRL360のみとなった。

 

その貴重なRL360(ロイヤルロンドン)ですら、日本ではほぼ無名であり、しかもそれを紹介する方々の紹介の仕方や人格的な問題から、巷では時に詐欺商品呼ばわりされる有様であり、このまま商品の特性を良く理解せずに買わされてしまう顧客の不満やクレームが目に余るようになると、RL360もいずれはフレンズプロビデントのように日本居住者の受け入れをストップしてしまうかもしれない。

 

オフショア・セービングプランの提供会社としては、歴史は浅いが斬新で先進的なオンラインのプラットフォームを提供しているケイマン島籍のITA(インベスターズトラスト)や、101商品が香港国内の手数料前払い規制で全滅した後に105商品を提供している香港SUNLIFE(サンライフ)やFTLife(旧ageas)という選択肢もあるものの、かつてはマン島籍のものだけでもフレンズプロビデントを筆頭に、ハンサード、ジェネラリ、RL360などいくつかの選択肢があったものが今やRL360のみという寂しい状況である。

 

そんな中、まだはっきりした話しではないものの、アスコットライフ(ASCOT LIFE)という聞きなれぬマン島籍の新しいプロバイダーが日本居住者を受け入れるかもしれないという噂を聞いた。

 

アスコットライフは、今のところまだマン島において投資商品を提供する生命保険会社として認可の途上にあるようで、早ければ今年中にはマン島籍のプロバイダーとして積立及び一括の投資商品を上市するかもしれないと聞いていたが、この話はどうやら来年2018年以降に持ち越しのようだ。

 

マン島において生命保険会社として登記される条件は厳しいようで、アスコットライフがそれをクリアーできるかどうかは今のところわかっていない。

 

今年、7月19日には、RL360グループがFPIL(フレンズプロビデント)を買収するという話しが報道されたが、そのことによってRL360グループの世界に於けるオフショア・セービングプランのマーケティングを有利に後押しすることになるであろうと予想される。

 

この買収に関しても、マン島で正式に認可された後にRL360グループ下での新しい体制が始まることになるので、今のところは名前の変更があるかないか?オペレーションに変更があるのか?などどのような変更があるかはわからない。

 

個人的には、フレンズプロビデントというブランドがもう一度日本居住者を受け入れてくれることを望んでいるが、おそらく買収後もそのようなポジティブな変化は期待できない。

 

しかしながら、RL360ブランドに関してはCR(Capital Redemption)しか買えなくなったものの、このブランド多様化戦略の中で、引き続き日本居住者を受け入れ続けてくれる可能性は少なくとも高まったのではないかと希望的に推測している。

 

2019年からは、RL360が「コミッション開示」を行うことを公示しているようで、そのことによりIFAのRL360離れが起こることが予想される。

 

コミッション開示(Commission Disclosure)とは、一般的にその国の業法要求によってプロバイダーやIFAが仲介における手数料の内容を投資家に開示することを言い、その内容が公開されることを仲介業者は特に好まない。

 

コミッション開示の方向が、マン島の規制によるものなのか、RL360の自主規制なのかもわかっていない。

 

日本においては、オフショア積立プラン(Savings Plan)そのものの需要が下火の状況で、仮にアスコットライフが晴れてマン島での認可を受け、日本居住者を受け入れるとしても、親近参入の壁は厚いように思われる。

 

メティスグローバルやコーンヒルと同様に、売り手であるIFAやその紹介者のスタンス次第であるとも言えよう。

 

いずれにしても、日本居住者にとっては選択肢が増えるということは悪い知らせではない。

捨てる神あれば拾う神ありと言ったところか。


この業界ではありがちな変遷だが、そういう事に我々投資家サイドがあまり振り回されるべきではないとは思う。



 

 

 

 

Mr.Gの歴代愛車記録『空冷ポルシェ911への道のり』

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2017年も残すところあと1日となったが、今年最後の記事で、私が23歳でこのホンダのプレリュード1800XXに乗ってから30年間、今までの人生で乗り継いできて、子供の頃から憧れだった空冷ポルシェオーナーになるまで世話になった過去のクルマ遍歴を紹介したいと思う。

皆さん良いお年を〜!
 
※過去の写真がないため、掲載の過去の愛車写真は所有していた現物のものではない。
 
ちなみに、現在に至るまで私は新車というものを購入したことはない。
たぶん今後もディーラーで新車を買う経験はせずに旧車命で一生を終えるだろう。
 
1)1987~1990年 ホンダプレリュード1800XX(1986)
赤 5MT ガラスサンルーフ
 
大学を卒業して就職し、最初に購入したのがこの伝説的なホンダの名車プレリュードだ。
2年落ちのクルマで9000kmしか走っていないものを親から金を借りて180万円くらいで買った。
 
それまではカワサキZ400GPというバイクと共にバンカラな大学時代を過ごしてきたが、このスタイリッシュで当時の時流に乗ったホンダらしい作りのクルマのお陰で、バブル期真っ盛りの1980年代後半に20代前半だった私は4輪の快適さとすばらしさを十分味わせてもらうことができた。
 
当時はどこへ行くにも、何をするにも、クルマ、クルマで、クルマがなければ女の子からも相手にされない時代だったが、このホンダ・プレリュード1800XXのお陰で、バイクの不便さから解放され、クルマという乗り物の便利さと快適さというものを堪能した。
 
ちなみに今から34年前の1983年から1990年にかけて青春を共に謳歌した空冷のカワサキZ400GPという無骨なマシンは、今も夢に出てくるほど忘れることのできない最高のパートナーだった。
FXと同様、所有中に3回も盗まれるほどヤンキーに人気の車種だったが、根性で全て見つけ出した。
 
プレリュードというクルマは、当時ソアラ、カリーナEDと並んで流行だった「スペシャリティー・カー」の部類に属し、デートに最適な数々のエロいスペックゆえ、デートカーとも呼ばれた。
スタイリッシュなカッコと内装だけで、性能は125馬力と大したことないが、フロントにダブルウィッシュボーンサス搭載で速度反応型パワーステアリングのハンドリングはなかなか軽快だったが、フロントヘビーな重心バランスの関係かアンダーが出やすかったように思う。
 
2)1990~1991年 MAZDA 323 ブルー AT
 
 
カリフォルニア赴任直後に取り敢えず足が必要とのことで前任者から譲り受けたクルマ。
My first car in California・・・
特筆すべき思い出も印象もないが、日常の足として不自由はなかった。
カリフォルニアのドライバーズライセンスを取得したときの記念すべきクルマでもある。
ただ、アメリカのフリーウェイを走るクルマとしてはパワーも足回りも頼りない感じは否めない。
これを譲ってくれた前任者SMD氏がbumblebee(バンブルビー)というあだ名だったため、現地人からバンブルビーカーと呼ばれていた。
まさか、あれから20年以上の年月を経て、映画「トランスフォーマー」でロボットに変形するバンブルビーが出現するとは夢にも思わなかった。
色もこの写真と同じようなブルーで、歴代の愛車の中では「最も走らないクルマ」だった。
 
日本ではファミリアで親しまれたクルマだが、英語的にファミリアはクルマのネーミングとして相応しくなかったためか、米国ではMAZDA323と呼ばれた。
 
 
3)1991~1993年 フォルクスワーゲンカブリオレ(1990) 赤/白幌白内装オートマ
 
 
これもカリフォルニア赴任時代に先輩からUS1万ドルほどで譲り受けたもの。
まさしくこの写真と同じ、赤と白幌、白内装の素敵なクルマだった。
正直馬力は100hpもなく物足りなかったが、カルマンのボディーは剛性も高く、足回りもしっかりいていてフリーウェイでの高速走行は安定していた。
カリフォルニア赴任時代には、LAからサンフランシスコ、ヨセミテ、ベガスなど色々なところを共に旅した信頼性の高いクルマだった。
特に大きな故障もなく、帰任時にもすぐに買い主が見つかった。
程度の良いものがあれば今でも手に入れて側に置いておきたいと思えるラブリーなクルマだ。
 
 
3)1991~1993 ポルシェ928(1979) 黒メタリック/茶内装 5MT
 
 
上記のVWカブリオレと並行してカリフォルニア赴任中に保有した思い出深いクルマ。
マイ・ファースト・ポルシェだったが、自分の中では空冷の911だけがポルシェだったので、カウントされていない。
レーシングパターンの5MTであったところがなかなか渋く、この時点で人生の中で初めての、最も排気量が大きく馬力のあるスポーツカーだった。
色々なトラブルに見舞われたが、中でもロスからサンフランシスコへの旅行中にギルロイというニンニクの産地で有名な場所で前輪のハブベアリングが焼き付いてバラバラになったため走行不能になったり、ヘッドライトのリトラクタブルジョイントが外れてラジエーターにガシガシ当たってラジエータに穴が空いたりとか、トラブルネタの宝庫だったが、真っ直ぐなアメリカのフリーウェイをつっばしるには最適な最高のV8らしいふけ上がり感とトルクを持つクルマだった。
今思い返せば、このクルマとの出会いが、その後のポルシェライフを決定づけたと言っても良いかも知れない。
色々と問題の多いクルマだったが、今まで乗っていたクルマとは一線を画するフィーリングが、もうポルシェにしか乗りたくないと思わせるのに十分な一体感とドライビングの快感を与えてくれた。
いつかは絶対に911に乗ると私が心に誓ったのは、このポルシェとしては当時戦略の失敗とされ、不人気だった928との出会いによるとすれば皮肉なものだ。
 
 
4)1993~1995年 BMW 525i (1991)E34 ダイヤモンドブラック 5MT
 
ドイツのデュッセルドルフに赴任し、BMWディーラーで当時30,000マルク(180万円程度)で購入した中古の91年式525i。
5シリーズなのにマニュアルミッション、このグレードなのに何故かエアコンの装備なし、パワーウインドウなしという驚きのスペック。
ドイツでエアコンが必要なほど暑いのは1ヵ月くらいなので実際にはエアコンは要らなかったが…。
この高速クルーザーは、頻繁にドイツとオランダを往復しなければならなかった当時、アウトバーンで大活躍してくれたが、時々ふらふらと追い越し車線に出てくる黄色いオランダナンバーのクルマ(さまよえるオランダ人)に何度か殺されかけた。
ドイツとオランダも頻繁に往復したが、スイスやベルリン、チェコのプラハにもこのクルマで旅をした。
BMWというメーカーの車作りのすばらしさを思い知らせてくれる、モーターのように回る素晴らしいエンジンと、高速での安定性、ステアリング性能、ブレーキ、どれをとっても不満の無いクルマであった。
自分の中でアウトバーンで出した最高速記録は、このクルマによるもので、おそらく260キロくらいだったと思うが、それは未だに越えられていない。
 
4)1994~1995年 BMW 323i E30 (1984) メタリックグリーン 5MT
この写真の色よりもグリーンがかったメタリックのボディで、駐在していた会社の先輩から譲り受けたものだったが、私が3代目の駐在オーナーで、その時点で20万キロ近く走っていたと思う。オイルがピストンの隙間から漏れて燃えていたのか、100KM走るごとにオイルを足していた。4代目のオーナーが30万キロ近くまで走ってエンジンをブローさせ廃車となったと聞いている。
4代目のオーナーに譲り渡すときに、私が残していったエンジンフードのショックがへたっていたため使っていた木のつっかえ棒と車内清掃用に放置していた履き古したパンツがその後同僚との笑いのネタになった。
ちょうど22年前、上の娘が当時の家内のおなかの中にいたときオランダからパリまで旅行中に、バッテリーが上がり、妊娠していることを知らない彼女ととともに立体駐車場内で押しがけをして動かしたというエピソードがある。流産していてもおかしくなかったのに無事に生まれてくれてのは幸運の一言に尽きる。
オランダのアムステルフェーンからナンスピートという北部の片田舎まで毎日片道100キロの通勤を支えてくれた思い出深いクルマであり、その区間のドアツードアの40分という記録はおそらく誰も破っていないだろう思われる。この記録を破るためには、高速道路上をほぼ平均200キロで走らなければならない。
2.3リッターのM20エンジンは140HPで最高速は200Km/hチョイだったと思う。
ちなみにドイツのアウトバーとは異なり、オランダの高速道路は速度制限(確か120Km/h)がある。
人生の中で一定期間の走行マイルが最も多かったクルマだ。
 
5)1995~現在 ポルシェ930(1986)
 
 
1995年、ついに念願の930を入手する。
オランダの北の果ての個人ポルシェコレクターから1995年に33,000ギルダー(およそ200万円)で購入。
その年に日本に持ち帰り、現在にいたる。
オランダから大阪への輸入には、船代、業者手数料、税金、車検改造費など、もろもろの合計で100万くらいかかったように思う。
購入当時の走行は8万キロ程度だったと思うが、エンジン、ミッション、クラッチなど全般的に程度のよいものでその後現在に至るまで大きなトラブルには見舞われていないが、ヨーロッパ車にありがちな錆に関しては近年になってボディーのレストアを余儀なくされたが、まだあと30年くらいは乗れそう。
殆どオリジナルの状態で維持しているが、最近ヘッドライトをイエローのベロフHID化した。
来年に向けて、ガス漏れの治らないエアコンの根本的な改善を目論んでいる。
現在走行距離は12万KM。
 
6)1995~2010 トヨタ5代目カムリSV40 1800 (1994) シルバー AT
BMW 525iと323iの2台と引き替えに、入れ替わりで赴任してきた同期から譲り受けたのがこのカムリSV40であり、マイファーストトヨタでたぶんラストトヨタだ。
トヨタのクルマというものがどれほど経済的・実用的にしっかり作られているかを知るには十分なクルマだった。
オランダから持ち帰った空冷のポルシェ930がセカンドカーの位置づけで、カムリがメインだったため結構世話になった。
父親が脳梗塞で倒れたおそらく1996年頃に、深夜病院まで駆けつけるのに阪和道で200キロ近くまで出した記憶がある。もちろんリミッターが効いた。
子供たちが小さいときに子乗せ椅子を装着して移動手段としても活躍し、上の子はクルマに乗っているときはあまり泣かなかった。
思い出の多いカムリだったが、残念ながら2010年に交差点で一方通行を逆走してきたトラックに左前方をぶつけられそのまま廃車に…。
むりやりシャコタンにしていたため、乗り心地は最悪だったが、なかなか思い出深いクルマだ。
 
7)2010~2015年 アウディー80 B4 2.0 (1994) レッド 4AT
 
 
バブル期の90年代には、女子大生のカローラと呼ばれたとか呼ばれないとか。
この時代のクワトロはなかなか魅力だが、これは普通のFFであまり走るクルマではなかった。
カムリが廃車になったとき、ポルシェ屋のオヤジがちょうど下取りしたものがあり10万円程度で譲り受けたものだが、その後5年間は日常の足として大活躍してくれた。
パワステの液漏れ、エアコン効かなくなると同時にパワーウインドウ動かなくなるという理不尽なことがあったが、よく走ってくれた。
プレリュードXX、VWカブリオレに次いで3台目の赤いクルマ。
 
8)2015~2015 ポルシェ ボクスター986S 3.2 (2002) シルバー 6速MT
このサイズと重量で3.2リッターの水冷エンジンを積むこのボクスターSは、初めて乗った水冷のポルシェだが、その速さには正直驚いた。
6MTだったこともあり、しばらく楽しませてもらったが、そのそも上中氏によるボディーのフルカーボン化の材料として170万ほどで仕入れたものなので、今は上中氏の工房でまだ加工中である。
一体いつ完成するのやら。
そのままの状態で持っていてもよかったかも?と思わせるほどエンジンはあたりの良いものだった。
※現在の姿(まだ完成にはほど遠い)
 
 
9)2015~現在 ポルシェ993(1994) レッド ティプトロ
 
 
ここに来てまた赤いクルマ。これが4台目。
結局のところ、なぜか赤いクルマに縁があるようだ。
赤のアウディー80に乗って5年経ち色々トラブルに見舞われ始めた頃、偶然出くわした出物。
内装が特注のブルーレザーというが珍しい。
MTではなくティプトロであるところが残念だが、さすがに最後の空冷だけあって、その完成度はすばらいい。
大きな外品のウイングが付いていたが、ダックテールに交換。
足回り、吸気、特注マフラー、ロム交換、ヘッドライトHDI化など色々いじって楽しんでいる。
 
10)2016~現在 アルファロメオ159 2.2 (2006) レッド 6MT
 
993を手に入れてから1年後、また赤いクルマに出会うことになる。これが5台目の赤。
設計事務所を経営していた知り合いが中古で手に入れて大切にしていたものだが、就職することになり、その会社で社用車が支給されるようになったため引き取り手を探していた。
ポルシェ乗りとしては、馬や牛でないにしてもまさかイタ車に乗ることになろうとは夢にも思っていなかったが、乗ってみるとなかなか悪くない。
この159というモデルは、GMとの共同開発によるGM/フィアットプラットフォームであるためか、実は不人気車種のようで、市場での中古車価格は100万円台前半でまあまあ程度の良いものが手に入る。
4ドアのセダンは日本で社用車として一台必要だったのでまぁちょうど良かった。
実はこの159に出会う前に、ポルシェラインで生産された92年式メルセデスベンツ500Eの話があったのだが、ブローカーにクルマを持ち逃げされ一度も乗ることもなく幻の500Eとなってしまいった。
もし、手に入っていたらそれが人生最初で最後のメルセデスになる予定だったが、おそらくもうベンツに乗ることはなさそうだ。
直4の2.2L 6MT FF、185hpと、あまり速いクルマではないが、MTなのでなかなか楽しい。
友人が2代目のオーナーでわたしが3代目だが、初代のオーナーが-いい感じにボディーをカスタマイズしている。
足回りに関しては、アイバッハのローダウンサスと純正のショックが組み合わされていたので、KONIのショックに交換して挙動はずいぶんよくなった。
自分の中ではさすがジウジアーロと言わしめる「最も美しいセダン」。
ベージュレザーの内装も高級感があり、美しい曲線で構成されたボディーは何とも言えずイタリアンだ。
 
【おまけ】
カワサキ ニンジャ GPz900R
1)カスタム1100改 2014年~現在
 
2)オリジナルGPz900R 2015年~現在

#2018 #始まりました #あけましておめでとうございます #mrg #気まぐれ投資コラ...


#happynewyear2018 #あけおめ #ことよろ #戌年 #mrg #g #気ま...

残念なお知らせ「My Choice Master Debitカードが発行されない」

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昨年末にきた残念なお知らせがある。

 

ITA(インベスターズトラスト)の商品に投資をしているひとが、別途申請すると発行されるはずであったジブラルタルの金融決済会社「Waive Crest社」の「MyChoice Master Debit Card」が、2017年12月22日以降、欧州圏居住者以外には発行されなくなった・・・ということだ。

つまり日本居住者には、My Choice Professional Debit Cardは発行されないという事のようだ。

 

私はもともとも、ITAのFlex Planと連動した「My Choice VISA Debit Card」を保有していたのだが、それも自動的に切りかわると聞いていたもののまだ受領していない。

 

昨年の12月22日付けなので、まだ日本人は殆ど新規の申請もできていないし、My Chice Visa Debitからの切り替えも100%完了していないはずだ。

 

以前のMy Chice VisaからMy Choice Masterへの切り替えケースについては、どうなるかまだはっきりしない。

 

少なくとも、My Choice Professonalのアカウントは作成され、そこに資金は移動されるが、新しくMy Choice Masterデビットカードが発行されるかどうかはわからない。

 

困ったことだ・・・。

 

今はやりの仮想通貨取引を、海外の仮想通貨取引所で行い、儲かった資金をこのMy Choice Professionalアカウントで受け取り、My Choice Master Debitカードで引き出しをするというようなアイデアで日本での総合課税を回避しようと企んでいた頭の良いひとも居たようだが、残念ながら夢と消えた。

 

 

 

 

 

 


若いうちにあまり成功しない方が幸せかもしれない

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昨日成人式を迎えられた新成人の皆さん、おめでとうございます!

 

年末年始にボーっとする時間があり、今までの自分の人生を振り返りつつ、この先の自分の将来(老後)のことに色々と思いを巡らしていたのだが、その中でわかった事について、参考になるかどうかわからないが20代30代の方々にお伝えしたいと思う。

 

私は今でもそれほどの成功者ではないが、40歳で脱サラをして、50歳にしてようやく経済的な自由を手に入れるに至った。

 

40歳での脱サラは、一般的には自殺に等しいハイリスクで成功率の低い行為だったと思うが、それは結果から言えば自分にとってはちょうど良いタイミングだったかもしれない。

 

人生においては、最悪のカードと思える出来事が、後になって最強の幸運なカードになることがあると知っておいて欲しい。

 

若いときに手にする幸運は、往々にして将来自分の足を引っ張ることになる。

 

なので、同世代のひとで何かで大成功を収めている人たちを羨ましく思うことはない。

 

その時に、自分が与えられた状況で、自分のベストを尽くす以外のことを無理に求める必要は無い。

 

ひとの人生は、記憶の集積であり、幸せで楽しかった事や、情熱を傾けて仲間と本気で切磋琢磨しあったアツイ思い出など、時には辛く悲しいことがあっても、自分が生きた証として心の中にしっかり残る暖かい記憶の断片を、どれだけ沢山詰め込めるかで人生の密度はずいぶん変わって来る。

 

はっきりとしていることは、私であれ、あなたであれ、誰もが明日の自分の身に何が起こるかを予測はできないということだ。

 

成功というものは、結果に過ぎず、成功や名誉や地位というものが最終的に与えられても、それが幸せとは限らないのが人生の皮肉なところだ。

 

1998年に公開された「大いなる遺産(Great Expectation)」という映画を是非観てみて欲しい。

原作はイギリスの文豪ディケンズの1860年という昔に発表された小説だが、今やアイアンマンの秘書役で有名なグウィネス・パルトローの当時の美しさを知るだけでも価値のある作品だ。

 

今からちょうど20年前に公開された映画だが、当時33歳の私はこの映画に深い感銘を受けたものの、その意味するところは十分に理解できなかった。

 

ただ、この映画には人生というものの不条理さが、見事なまでに集約されており、特に若い人に知っておいて欲しい作品だ。

 

若いときというのは往々にしてどん欲だ。

 

欲望を実現するには膨大なエネルギーが必要だし、若いときにはそのエネルギーが満ちあふれているので、往々にして欲望に振り回されてその貴重なエネルギーを無駄使いして疲れてしまう。

 

結局、この世の物事は、「求めなければ与えられない」という性質と「強く求めるほどそれから遠ざかる」という矛盾した性質で成り立っている。

 

若い人たちが、早々に成功を手にして欲望を満たしてしまうことは、神の視点からすればものすごく面白くない勿体ないことなのかもしれない。

 

ひとによって成功の基準は当然異なり、何を持って栄光を手に入れたと自分が満足するのかも人それぞれだろう。

 

仮に、「ビジネスで成功して巨額の富を手にする」ということをひとつの成功事例とするなら、それを20代や30代で実現してしまっては、残りの人生があまりにも退屈でつまらないものになってしまうのではないだろうか?

 

成功はそれがどんなものであれ、それを手にするまでの過程がもっとも人生の中でエキサイティングなドラマであり、何が自分を成功に導いてくれるのか?そもそも何が自分にとって成功なのか?全くわからないのが人生のゲームの面白さであり、最後まで誰が勝者なのかわからない。

 

成功欲求のない人に成功はきっと無いだろうが、それが自分がその時に求めるような形で上手く実現しないことにいらだつ必要はない。

 

成功のカードは、与えられるものであり、無理に掴みに行くとババを引くことになる。

 

重要なのは、そのいつ回ってくるかわからない成功のカードが自分の前に来るまでの間、それが10年先だろうが30年先だろうが、今あなた方が持っているアツイ情熱や感性をそのときまで持ち続けることだ。

 

これは、ことのほか難しい。

 

殆どの人は、何十年もそのカードが回ってこなければ、燃え尽きてしまうだろう。

 

燃え尽きない強い心を若いうちに作るためには、心を砕かれる必要がある。

 

いろんな意味で、求めるものが手に入らないジレンマは、若い人の心を何度も砕く。

 

求める力が強いほど、満たされないほど、砕かれるだろう。

 

それに耐えて何度も砕かれて再生された心は強い。

 

そしてあなたが生きている間、いつ手にするかわからない栄光を待ち続けることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

”残念なお知らせ「既に発行済みのMASTERカードも明日から使用できなくなる」”

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既に発行済みのMaster Cardもユーロ圏以外の方は明日から使用できなくなるようです。

新規も発行されず、発行済みのカードも使用できなくなると、残高の引き出しはできなくなりますが、送金などの手段で返金を検討しているようです。

誠に残念なお知らせです。

 

Dear Business Partner,

We, WaveCrest, are the issuer of the  Mastercard Prepaid card’s, for which you have enrolled your cardholders. Mastercard have today informed us that despite our best efforts, all cards issued outside of the SEPA region (https://mychoicecorporate.com/sepa/) must be closed at 23.59 GMT tomorrow.

How will this affect you?

Your Cardholders WaveCrest-issued Mastercard Prepaid Cards will no longer function.  However, all funds stored on the card continue to be 100% safe as WaveCrest safeguards 100% of its cardholders funds.

How can your cardholders access their funds?

Whilst your cardholders cannot spend or withdraw their funds from the card, WaveCrest can and will return them to the Cardholder’s bank account.  We will be in touch over the coming days to advise you as to how we will process this payment.

We thank you for your cooperation.

 

Yours sincerely,

WaveCrest

 


私の2018年の目標は・・・

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目指せ!2018年グッドスタートブロガー

 

さてさて、年が明けてあっという間に10日が過ぎ、月末までみっちり予定が入ってしまいバタバタしているが、今年の目標とやらをまとめておこう思う。

 

Mr.Gにとって今年最大の目標は、「人生の整理」という厄介な課題だ。

 

観念的な表現をすれば、自分の人生にとって「幸せとは何か?」について落ち着いて論理的に考え直す時期が来たと感じている。

 

橘玲さんが、『幸福の資本論』で書いている「金融資産」、「人的資本」、「社会資本」という幸せを構成するポートフォリオを見直すという事になるだろう。

 

過去10年を振り返ってみると、とにかく物事の整理がつかないまま闇雲に走り続けてきたように思う。

 

やるべき事はほぼ無限にあるかのように思え、それをこなさなければならないという義務感もあり、少ないながらも関わってくれた仲間達を守りたかったし、新しいことにチャレンジし続けて攻めの姿勢を失いたくないというプレッシャーもあった。

 

しかし、残念ながら自分はすでに夢を語る年齢では無くなってしまった。

 

サラリーマンを捨てた時点で、自分の人生は一般的な肩書きや名声とはそもそも縁のない人生に足を踏み入れていた事は明白だし、それを今更求めるつもりもない。

 

もし、タイムスリップして過去に戻れたとしても、もはや大企業の重役といった島耕作的世界に魅力を感じることはないし、誰もが認める肩書きや名声を手にしたところでそれによって自分は満たされないということもわかっている。

 

この世は人間が想像できないほど既にボーダレス化やグローバル化が進んでおり、個人の価値観や嗜好性は分類できないほどに多様化しているのが現実だ。

 

つまり20年前に得られた幸福は、今はもう同じ形では存在しない。

 

20年後の世界で、人々が感じる幸福も今では想像もつかないものになるだろう。

 

今年は、「金融資産」というものに関しては、仮想通貨の台頭によって、国家が価値を担保してきた一般の円やドルといった通貨の価値そのものが根本的に変わっていく年になるかもしれない。

 

ひとの幸せがお金で計れないように、もともとは紙切れに過ぎない通貨の価値も通貨では計れないものになっていくのかもしれない。

 

そうなると、今まで通貨で計れた現物の価値も流動的にならざるを得ないので、金や不動産のようなものを所有していてもそれが安心だとは限らなくなる。

 

通貨というものの価値が不透明な時代になるとすれば、そもそも何でもかんでも特定の通貨で価値を計るという習慣そのものから解脱しなければならない。

 

仮想通貨的な考え方をすれば、仮に幸福の度合いに連動するパピネスコインなどというものがあって、自分にとって1ハピネスが一般通貨ではいくらなのかはそもそも計れないが、幸福度=ハピネスコインというような仕組みがあれば、他人の幸福を増幅させる行為がマイニングになり、その報酬としてハピネスコインが支払われってのはどうだろうか?

 

2000年公開の映画『ペイフォワード 可能の王国』というのを思い出す。

この映画は、善意というものをネットワークビジネス的に繋いでいくアイデアを少年が進めていくなかで世界を変えていくという感動的な映画だったと思うが、善意も同様にお金では計れない心の中で評価されるものであるところから、ハピネスコインのことを考えていてふと思いだした。

機会があればもう一度みてみたいと思う。

 

人生の棚卸しという観点では、この存在しないハピネスコインをいったいどれくらい貯めることができたのか?ということを考えないわけにはいかない。

 

特に、「社会資本」=「人的な繋がり」は老後における重要なファクターだと感じるが、それこそがハピネスコインのようなものでしか価値が計れないものかもしれない。

 

今年の目標である「人生の整理」においては、特にこの人的な繋がりにフォーカスしなければならない。

 

今後の人生に於いて如何に自分が幸せだと感じられるか?は、自分が一緒にいて幸せだと感じるひととの繋がりと深い関係があることは否めない。

 

これが本来持ちうるべき社会資本であり、金銭や打算で繋がっている人間関係の社会資本の価値はハピネスコイン的には価値が低いと考えなければならない。

 

具体的には、自分の今までの人生経験によって手に入れた「人的資本」とそれによって構築された「金融資産」をハピネスコインに変換して、本物の「社会資本」を再構築するという作業が必要になるのだろう。

 

人生における価値観の再構築、一緒にいるべき仲間を精査し、その関係をより深めることによってこれからの自分や仲間の幸せを目指す新たなスタートポイント作りが今年2018年の課題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#mrg #気まぐれ投資家 #気まぐれ投資コラム #コインチェック #nem流出 #580...

ICGL今年の戦略「NYSE上場に向けて」

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アメンバー限定公開記事です。


うる星やつら2ビューティフルドリーマー

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久々にアニメネタです。

「うる星やつら」という高橋留美子先生の漫画を知らない人はあまりいないと思うが、1984年に公開された劇場版「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」を見ていない人は多いのではないだろうか?

 

なぜかこの前の週末に、アマゾンプライムで無料閲覧可能な映画をサーフィンしているうちに、不思議な巡り合わせで35年ぶりにこのアニメを観ることになった。

 

この劇場版アニメが、「ルパン三世カリオストロの城」に匹敵するような名作であったような記憶はあったが、実はあの攻殻機動隊の押井守監督作品だったと知り驚愕。

 

35年という月日を経ても衰えない面白さがある。

なんと言っても作り込みが細かくマニアックだ。

BGMも良いし、原作のラブコメ的世界観を崩さずにミステリー調の深みを持たせ、さらにラムちゃんの純真無垢なあたるやその仲間に対する愛が心に響く素晴らしい作品と言える。

 

さて、問題はこの直前に観ていた映画、トムクルーズ主演の「バニラスカイ」だ。

先日テレビで深夜にやっていたのを観ながら寝てしまったので、もう一度観ようと思って、また途中で寝てしまい、3度目に続きを見始めたが、また寝てしまい4度目でやっと完結した。

 

2001年公開のキャメロンクロウ監督作品でキャメロンディアス、ペネロペクルスも共演。

3度も観ながら寝てしまったのは作品がちょっとわかりにくい単調な展開だったのもあるが、興味深いことに夢を題材とした作品だったことだ・・・。

キャッチコピーは「あなたが想うあなた自身は幻に過ぎない…

映画の中でもイケメンでモテモテのトムクルーズは、自分のアイデンティティーとも言えるイケメンの顔を失って自分をも失ってしまう・・・。

 

オチ的には、冷凍保存された人間がプログラムによって幸せな夢を見続けるというSF的なものだが、最後に主人公が夢の中に留まり続けるか現実の世界に戻るかの決断をする場面は、後で偶然観ることになる「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」の最後にあたるが迫られた決断の場面と非常に似ている。

 

「バニラスカイ」は1997年のスペイン映画「オープンユアアイズ」のリメイク作品だが、1984年のビューティフルドリーマーの方がまだ10年以上古いことを考えると、ぱくったのかと思えるほど酷似している部分があり気持ち悪い。

 

ちなみにヒロイン役のペネロペクルスは猟奇的な印象を与えるキャメロンディアスとは対照的にむっちゃカワイイ。

 

このバニラスカイとビューティフルドリーマーが何となく似ているということに気付いている人は少ないのではないだろうか?

 

さて、この「バニラスカイ」からの「ビューティフルドリーマー」は奇跡的な繋がりで観たのだが、じつはその前にTVシリーズの「うる星やつら」第1話が無料だったので偶然観たのがきっかけとなった。

 

1978年から少年サンデーに掲載された40年前のストーリーだけに、さすがにTV版第1話の記憶は全く無く、なぜラムちゃんが何しに地球に来たのか?も観るまで思い出せなかった。

人間の記憶とは曖昧なものだ。

 

それから懐かしく思い、かつて観て面白かった記憶のある劇場版ビューティフルドリーマーを探して見始めたのだが、「バニラスカイ」→「うる星やつら」TV版第1話→劇場版「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」というこの順番で見なければ気付かないいくつかのことの恐るべき偶然の連続性に驚いた。

 

「バニラスカイ」も「ビューティフルドリーマー」も誰かにとって「幸せな夢」を実現するということがどういうことなのか?という共通のモチーフを持っているが、誰かにとって「幸せな夢」というのは誰かにとっては幸せでない、もしくは望まないものが存在すらしない歪な世界でもある。

 

「バニラスカイ」では冷凍保存と夢をパッケージで販売するLE社のサービスエージェントが夢を司り、「ビューティフルドリーマー」では無邪鬼という妖怪が人の夢を具現化する。

これはバニラスカイに出てくるLE社のエージェント(たぶん実在しない)

LE社の提供している夢のバグを解決するサービスエージェント。

主人公のデービッドに目覚めて現実に戻るか、夢の中に居続けるかの決断を迫る。

 

ビューティフルドリーマーの無邪鬼(むじゃき)

ラムの夢を具現化する妖怪。大阪弁で話す(声優は藤岡琢也)。

 

人類の長い歴史の中で多くの人(アドルフ・ヒトラー、ゴーダマ・シッダールタなど)に夢を見せてきたという彼は、人間の願いで作られた夢を人間自身が暴走させることに疲れてしまい、引退しようと考えていた時、水族館に一人で佇むラムと出会う。そして、そこで彼女の一点の穢れもない夢を聞き、その完成を最後の大仕事として実現させようと決める。

 

 

本来ヒトの思い描く「幸せな夢」はシンプルなものなのかもしれないが、それが第三者によって具現化されるとき、それはある種のバグを生み出して、場合によっては邪悪なものに転じてしまう。

 

そして、どちらの主人公も最終的には現実の世界を選択する訳だが、それは所詮ヒトが夢の世界では生きていけないということなのかもしれない。

 

無邪鬼が諸星あたるに見せたいくつかの悪夢のシーンの中に、あたるが地球の命運をかけたラムとの鬼ごっこで、ラムの角をつまみ損ねるというのが一瞬出てくるが、それがTV版の第1話を観ていなければあのあたるとラムが最初に出会った大切なシーンだとは思い出せなかっただろう。

 

偶然によって良いことも悪いことも繋がっていく現実の世界とは異なり、夢の世界では何度でもやり直しがきく。

 

しかし、何度やり直しをしてもそれが最良の結果になるとは限らないのが現実の世界であり、夢の中に生きている限りは最良の結果を追い求めてそれを繰り返す無限ループに囚われる。

 

それはそれで人間には耐えられない事なのかもしれない。

 

偶然の連チャン映画鑑賞が教えてくれた、偶然の現実的必然性とでも言っておこうか。

 

 

 

日本居住者のMyChoiceアカウント完全閉鎖です

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ITAと提携しているジブラルタルの決済会社WaveCrest社が提供するMyChoiceデビッドカードは、EU圏以外の居住者には発行されないことになりましたが、MyChoice Professionalのバーチャルアカウント自体も閉鎖になるようで、以下のようなお知らせメールが届きました。

新規にMyChoice Professionalアカウントの申請をしていたひとでカードが発行されていた人は多くは居ないように思いますが、以前からITAのFlex Planと連動するMyChoice VISAデビッドカードを持っていたひとの資金は自動的にMyChoice Professionalアカウントに移動されているはずです。

 

私の場合、移動されているのは確認できたのですが、移動先のMyChoice ProfessionalアカウントのIDがわからず、オンライン登録もしたことがなかったので、ちょっと困りましたが、よくよく昨年12月のメールボックスを洗ってみたところ、WaveCrest社から来ていた資金移転完了のお知らせのメールを発見し、オンライン登録を文面上のリンクからすることで、送金により資金のサルベージができました。

 

MyChiceデビッドカードをお持ちの日本居住者の方はくれぐれもWaveCrest社からのメールに注意して下さい。

 

ITA社絡みでMyChoiceデビッドカードを申請された方は、イントロデューサーの方からサポートが受けられるはずですので、やり方がわからない方はIFAかイントロデューサーに至急問い合わせしてください。

 

今のところすぐにバーチャルアカウントが閉鎖されるということではなさそうですが、いつ資金が動かせなくなるかわかりません。

 

 

 

使い勝手のよい口座だっただけに残念で人騒がせな話です。

 

Dear Cardholder,

Unfortunately, we have to close your WaveCrest Account. Our Payment network can no longer support the program. Your funds are safe and will be returned to you. Please review the options to receive your funds.

How do I get my refund?

Option1:

You can send your funds back to your Insurance company from the platform (click here for the Instruction how to do it).  The transfer will be completed immediately.

Or

Option 2:

in case you do not have the access to MyChoice Professional platform, please complete and return the Card Unload Authorization Form.  We will be able to return the funds back to your Insurance company within 10 days.  

Card Unload Authorization Form”   

We apologize for any inconvenience caused. If you have any questions, please contact us at support@mychoiceprofessional.com

Sincerely,

WaveCrest

 

SUN LIFEの養老年金新商品 「FlexiRetire Annuity Plan」

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昨年いっぱいで打ち切りになる予定であったSUN LIFE香港の養老年金プラン「SUN DIAMOND INCOME PLAN」の代替商品が上市された。

 

実際には、「SUN DIAMOND INCOME PLAN」はまだ継続販売されており、いつまで購入が可能かははっきりしていないが、暫くは並行販売と言うことになりそうだ。

 

SUN DIAMONDと新商品のFlexiRetireの大きな違いは、FlexiRetireには一括払いが無いということと、高齢者の長寿化を反映して、最長100歳までの配当受給設定がある点と、何歳から受け取るかを指定できる点だろう。

 

ということは、SUN DIAMOND INCOME PLANの60/90(60歳から90歳間での配当受給)に関しては、完全にこの新商品FlexiRetireにリプレイスされるが、6/6(一括払い5年据え置き、配当6年払い)や8/8(3年払い5年据え置き、配当8年払い)や10/10(10年払い5年据え置き、配当10年払い)に関しては、商品の性質が少し異なるので、並行販売が続く可能性もある。

 

商品名:SUN LIFE Hong Kong / FlexiRitire Annuity Plan

 

支払期間:100歳迄/5年/10年/15年/20年

 

最短で50歳経過後(50歳のアニバーサリーから)配当受給可能

 

配当の受け取り開始年齢:50歳~80歳

 

最大100歳まで配当の受け取りが可能

 

配当の受取期間:10年/15年/20年

 

最低加入年齢30歳以上

 

支払い満了時の最高年齢が65歳(つまり50歳の人は最長で15年の支払いしかできない)

 

死亡保障:支払った額か解約返戻額のどちらか高い方の105%

 

銀行送金での配当の受け取りが可能(香港の銀行のみ)

 

毎月の配当自動送金が可能(香港の銀行のみ)

 

期待利回り:年4%

 

支払いは送金、クレジットカードもしくは香港の銀行から自動引き落とし

 

 

この商品は、基本的に一定期間にプレミアムを払い込みし、据え置いた後に50歳以降指定した年齢から指定した期間もしくは100歳まで配当を受け取っていくというスタイルのもので、海外の養老年金商品(Annuity Plan)では一般的な形態である。

 

日本国内の生命保険会社が提供している年金商品でこれに匹敵するものは無いだろう。

 

 

 

 

多様化する価値観に対応できる組織とは?・・・新時代のリーダーシップに関する考察

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組織というものは、共通の理念を持ったものたちが強力なカリスマ性を持ったリーダーの元に集まって作られるべきものだと思っていたが、冷静に考えてみると、最近の多様化が進んだ世の中において、たとえ一人だろうが、自分以外で自分と同じ理念や理想を持った人など既に存在しないのかも知れない。

 

「共通の理念」などというものが、そもそも現代に於いては死語なのだ。

 

にもかかわらず、「共通の理念」を共にできる組織を目指して作ろうとする行為は、経営者のエゴとも言える自分勝手な理念に、賛同するというウソを平気でつけるイエスマンを集め、賛同しないものを排除していく独裁的な組織を構築しようとする事に他ならない。

 

よくある「俺の理念に従わないものは去れ!」・・・的な独善的な経営者になってしまう。

 

人間というのは、自分では成し得ないような事を強い意志で遂行できる、わかりやすく純粋な理想を抱いた強いカリスマを心のどこかで求めているようなところがある。

 

そういう強いリーダーに従っていけば、自分は自分ひとりで出来る以上のことが出来るような気がしてしまうものだ。

 

なぜなら、殆どの人は自分というものをそもそも理解できていないからだ。

 

自分というものを理解し自分の理念を把握するために、誰か他人の心地よい理念に従ってみるというのも悪い考えではない。

 

少なくとも、従ってみればそれが自分の価値観と合ってるのかどうかはいずれわかるからだ。

 

リーダーにおけるカリスマ性というのは天性のものであり、カリスマ的リーダーに率いられる組織はそのカリスマのかける魔法によって結束が堅く、凡庸なリーダーに率いられる自由気ままな組織と比較するとその戦闘力は比較にならない。

 

ビジネスの世界においても、当然の事ながら、カリスマ的経営者が強い理念と尊い理想を掲げて、ある意味洗脳されたかのような強大な組織の競争力は高いし、そこで働く社員の士気は高く、その組織に属しているだけで自分の能力以上のことがなし得る気がする。

 

しかし、それは幻想に過ぎない。

 

一見素晴らしいと思える理念や理想も、それが複数の人間達で共有できるものなのかどうかわからないし、それすら作り上げられた幻想かもしれない。

 

どんなに素晴らしいカリスマであっても、そのひとが掲げる理想や理念と自分がもっている理念が一致するはずがないし、それに合わせていくことは無理がある。

 

自分は自分であり、所詮、自分の理念は自分を中心に構成されている。

 特にインターネットによる情報や知識の共有化が進んだ現在は、思考のリベラル化が進み、団塊ジュニア以降の若い世代の間では指向性が分類できないほど多様化し、共通の理念などどいうものは既に存在しない。

 

天性のカリスマがかける魔法は、そういった現実には自分の理念とはそぐわないものを、あたかも崇高で従わなければならないと思わせる。

 

しかし、魔法の効力はいつか切れるし、その組織の中で個人の幸福や満足が得られるチャンスは低い。

 

リーダーを目指そうとする人は、そのような魔法を手に入れようとしていると考えても良い。

 

私自身も、現在に至るまでどこかそのようなカリスマ的経営者に憧れを抱いてきて、そうなりたいと思っていたふしがあるが、今年になってその夢にはあまり意味がないことを悟った。

 

自分は子供の頃から特に何かに秀でた部分があるわけでもなく、比較的努力家だとは思うが、基本的に凡庸な人間だし、悪魔の実の能力者でもない。

 

ひとは生きている限り、日々高みを目指して努力し続けなければならないとは思うが、その結果もし仮に強大な何らかの力を手にし、それを使って人々を跪かせ、多くの従属する仲間を引き連れたところで、そこで本来自分が求める“心が共鳴し、魂が震えるような”人間の繋がりが得られなければ何の意味も無い。

 

このような現実の中で、我々50代以上のオトナが・・・いやこれから組織をゼロから築いていく若者達にしても、規模に関わらず強力な組織を構築するために、今までの一般的な組織論に基づいて何を努力しようとも、その組織論自体が完全に時代遅れとなっているばかりか、既に崩壊しているとすれば、一体これからの経営者はどうすれば良いのだろうか?

 

年寄り達は、若い世代に人たちに、これ以上自分たちが固執してきた過去の理想や理念を押しつけて、排他的経営を続けても仕方ないのではないだろうか?

 

組織というものは、それを作る側と、属する側の大きく2つに分かれる。

 

属する側は、会社で言えば雇用される労働者に当たるが、組織に属する側が、どの組織に属するかの判断基準は、必ずしも個人の価値観だけに起因するものでは無く、限りなく現実的な、金銭的な報酬や労働条件の場合もあれば、世間体などの虚栄心もあれば、経営者が尊敬できるできないなどウェットな側面もあり、極めて多様だが、組織を作る側の経営者の論理は、どのような人たちをどのような方法で集めようが、その組織が生き残れる強い組織でなければ組織を作る意味は無い。

 

それゆえ、戦乱の世から今に至まで、より強力なリーダーシップが組織には求められ、それが徹底できた強い組織だけが生き残ってきたかのように見える。

 

しかし、これからの時代にはそのような今までの組織論では生き残れない気がしている。

 

そもそも30年後は、今は人間がやっている殆どの仕事はAIやロボットがやることになる。

 

AIやロボットの管理には、カリスマもリーダーシップも不要だ。

 

AIに対して人間のリーダーシップが不要であるばかりか、今までのように仕事というものが知識や経験に依存し、効率的な事務作業に依存するのであれば、AIのほうが管理能力は高いと言えるだろう。

 

つまり、組織論の核であるリーダーシップは、人間に対してしか有効ではない。

 

また、金銭だけを目当てに働くAIやロボット以下の底辺の労働者に対しても、そもそもリーダシップは不要だ。

 

今後必要とされる「新組織論」とは、AIやロボットにはできない人間固有の何か付加価値のある仕事ができる一部の人たちを束ねていくものでなければならず、はたしてそのような特殊な組織に於いてカリスマ的リーダーシップが機能するのかどうかは疑わしい。

 

アリババのジャック・マーさんが言っているように、これからの時代は、IQ(知能)ではAIに勝てないので、EQ(感情)やLQ(愛情)といった人間らしい能力が必要とされる時代に間違いなくなるだろうと思う。

 

想像するに、過去の組織論やリーダーシップの崩壊によって、大別すると以下の3パターンの組織が結果として生まれてくるように思う。

 

1)理念や理想などというギミックを完全に捨て去り、金銭の繋がりだけの極めて打算的で現実的な組織

 

2)多様化した価値観を受け入れ、各々が好き勝手にやりたいようにする、強力なリーダーシップに依存しない成果優先型の集合組織

 

3)依然としてカリスマの理念と魔法に依存する宗教的な組織

 

そして、この3パターンのうちどの組織に競合性があるのかは今のところつかみにくいが、現在のところ、2)のパターンが最先端でかつ競合性が高いように思われる。

 

いずれにせよ、これからの経営者が求められるリーダーシップは、崇高な理念や思想を掲げる強力なカリスマ性ではなく、無限にある人間の個性や価値観をスポンジのように何でも受け入れて吸収できる圧倒的な許容力と柔軟性ではないかと感じる。

 

ひとはたとえ経営者であっても、自分の求める理想を他人に強要すべきではない。

 

もともと資本主義における雇用という名の近代の奴隷主義によって成り立ってきた企業組織は、経営者の掲げる理想や理念というまやかしを盾に合法的な奴隷制度を継続しているに過ぎない。

 

AIにはできない、人間にしかなし得ない仕事を紡いで組織として運営する新時代のリーダーは、少なくともAIには実現不可能な高度なEQやLQを持っていなければならないだろう。

 

50歳を過ぎた自分がそのような能力を今から育成することは困難だが、子供たちの教育は根本的に見直さなければならない時期に来ていることは間違いないと感じる。

 

 

 

 

 

#情人节 #バレンタインデー #valentinesday #ふんどしの日 #義理でも嬉...

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