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30年後は、Gもオーバー80歳で本物のGG(ジジイ)になっていることだろう。
元気で生きているかすら定かではない。
介護や病気の治療を必要としているかもしれない。
しかし、SFの世界のように機械の身体や義体を手に入れて「スーパーGG」として不老不死になっている可能性もないとは言い切れない。
これから先の20年に起こる世の中の変化は我々の想像をはるかに超えるものであることは確かだろう。
まぁ、しかし、現実的な予想では、生きていたとしても、私は十中八九普通のよぼよぼのジジイに違いない。
死を迎えるにあたって、自分の人生に満足した幸せなくジジイなのか、それとも不幸なジジイなのか?が問題だ。
投資の世界に関わってかれこれ15年になるが、積極的に投資を行うのも精々あと10年というところだろうか・・・。
仕事に関しては、投資のコンサルも芸能事務所の経営も、クルマやバイクなどモノ作りに関わるビジネスも、できる限りは続けて行こうと思うが、いわゆる自分は何もせず投資商品を使った投資というのは10年以内に結果を出して一旦終えなければならないと思っている。
長期投資で運用するにはもう歳をとりすぎた。
もちろん10年以上続けているフレンズプロビデントの積立などはあと10年はそのまま続けるつもりだがそれはもはや自分にとって消化試合だ。
自分が自分の為に運用をするのは精々60歳くらいまでで、その後は運用性のある資産や、収益性のあるビジネスモデルや会社をできれば後生に残したいと考えている。
そのためには、自分の安定した老後を犠牲にしてもある程度のリスクを取った投資に残りの人生を賭けなければならない。
だが、もしあなたがまだ30歳~40歳程度であれば、これからまだ20年~30年は稼いでそれを投資に回すことが可能だろう。
人生のファイナルチャンスに賭けるような投資は、50歳を過ぎてから余裕があれば考えればよい事だし、まずは最低でも60歳で1億円以上(USドルで100万ドル以上)の外貨を海外で保有できていなければ、既にその後の人生すら不安な敗者だ。
若い人がまずしなければならないのは、仕事でバリバリ稼ぐことであり、投資はその稼いだカネを保全しながら運用するものでなければならない。
運用する期間がまだ何十年もあるひとが、アーリーリタイアを目指すとかいって仕事より先に投資に走ってしまうと、アーリーリタイアどころかアーリー破産してしまう場合もあり得るので気をつけた方が良い。
まずはビジネスで稼ぐことが先決で、稼いだカネを投資に回す順番でなければならない。
つまり若いときには、リスクのある人生を選択すべきであり、投資のリスクを取ってはならない。
もし私がこれから20年以上の運用期間が可能な年齢に若返ることができたなら、どのような運用をこれから30年先に向けて行うだろう?
まず、運用より先に、最低でもこれから30年間収入が得られるビジネスを見つけ出し、それに時間を費やすだろう。
それがどこかの組織や企業に属する仕事であれ、起業して自分独自でやるビジネスであれ、今儲かるビジネスが、将来も儲かるビジネスとは限らない。
重要なのは、30年先まで需要があり、確実に継続的に収入をもたらしてくれるビジネスであるということだ。
そのようなビジネスは、今は誰も注目していない全く新しい何かかもしれないし、100年以上も前から同じように続いている古典的だがひっそりと佇むだれも見向きもしないようなビジネスかもしれない。
いずれにしても、そのようなビジネスにこの先30年の人生を賭けるということは、相当リスキーなのは間違いない。
仮想通貨に投資するよりもリスキーかもしれない。
しかし、これは何か仕事をして稼いでいかなければならない全てのひとたちが同じように負っている避けられないリスクであり、それには前向きに立ち向かわなければならない。
なにも誰もが起業や副業をする必要があるわけではなく、たとえひとつの会社にしがみついてでもカネを稼がなければならない。
そして稼いだカネのうち目一杯を毎月投資に回すのだ。
そのような地道な投資だけで30年の後の人生を十分支えられる資産を得ることは現実的には難しいかもしれない、だからといって、仮想通貨や、レバレッジをかけたFXや株のトレードなど、いわゆるトレードものの一括投資に期待をかけるのは止めておいた方がいい。
ビジネスで十分にリスクを取っているにも関わらず、一括投資のリスクを負うのは、あまりにもリスクにレバレッジが掛かりすぎだ。
トレードの技術に依存する投資法は、技術や経験もさることながら、基本的にはどんなに優秀でも継続的に勝つことはできない。
また、圧倒的に資金量で劣る者が勝てるほど甘い世界ではない。
株に関しては、信頼できるインサイダー情報でもなければ確実に儲けることは難しい。
結局、自分の経験を振り返ってみて、30年の歳月をかけて生き残れる可能性を秘めた投資手法は、毎月の積立投資しかないと感じる。
稼いで稼いで、その一部で何も考えずに定額の積立を粛々と続けて行くしかおそらく方法は無い。
本来は公的年金がその役目を果たすはずのものであったが、それに期待できないことは既に数字が証明している。
もし、公的年金に頼らない独自の積立投資をやるにしても、その積立額は、最低でも月に10万円くらいを25年にわたって積立続けなければぼぼ役に立たないだろう。
それ以下だと、元本は3,000万円に満たないし、それが仮に30年後に倍になったとしてもたったの6,000万円にしかならない。
仮に毎年4%で複利で回ったとしても、3,000万円は5,000万円にしかならない。
30年後にもし老後というものが存在するとすれば、いったいいくらの備えが必要なのかはある程度想像できるはずだ。
必要最低限のゴールは明白で、引退時に無借金で1億程度の資産がなければ引退後はそれなりに貧しい。
そして、それは外貨で海外の金融機関にあったほうがよいだろう。
その理由は、聞き飽きているかも知れないが、単純に日本という国の将来とその国が保障する日本円という通貨が信用できないからにすぎない。
日本の生命保険会社が提供している利率が2%にも満たない一般的な積立変額年金を月2万円程度でやるということが如何に無意味かは、冷静に複利計算をしてみればわかることだ。
2万円を2%で仮に複利で40年間運用したとしても、元本の960万円が1,460万円になるだけで、40年後の為替と40年間のインフレを考えると、やらないほうがマシだと言うことは明白である。
第1に、やるとすれば今の為替で月に10万円くらいの定額積立を25年間やらなければほぼ意味がない。
そうでなければ1億円の資産を作ることはほぼ不可能に近い。
それが必ず可能かと言えば、そんな保障はどこにもない。
しかし、1億を作ることがゴールであれば、毎月10万円の積立を25年続け、年平均利回りが10%必要であり、繰り延べ課税で複利でふえなければならない。しかも、仮にそれが成立したとしても、税金を最終利益に対して20%払ったとすれば、利益の7,000万に対して1,400万円の税金を払って8,600万円にしかならない。
現実は厳しい。
月に10万円を投資に回すということは、年間120万円の投資となる。
この120万円を支払い続けるためには、手取り年収が最低でも600万円くらいなければならない。
ちなみに、手取りで660万円稼ぐには、グロス年収1,000万程度が必要となる。
税金と社会保障に如何に無駄にカネをむしり取られているかがよくわかるが、日本に住んで日本国内だけで収入を得ている給与所得者の場合はどうしようもない。
また、ローンでクルマや家を買ってしまったり、結婚して子供ができて教育費に回さなければならない資金が必要になると、この最低の線は簡単に崩れ去る。
ローンで購入するクルマも家も、教育費も、資産性のある投資ではなく、経費性のものである。
自分投資という名目で自己啓発や資格取得、旅行やレクレーションにお金を使うのも投資ではなく単なる消費である。
そういった普通の人が普通に求めるものに何となく流されてお金を使っていくと、年収が1,000万円ある人でも月に10万円の積立を続けて行くことは難しい。
30年先に生き残るためのライフプランは、月に10万円の投資を最優先した、普通ではない、そして決して生やさしくはないライフプランとなる。
第2に、最低でも年4%以上の複利運用が期待できる商品に積み立てなければならない。
できれば6%以上が期待できる運用であってほしい。
しかし、残念ながら日本国内ではそのような投資商品や投資プラットフォームは見当たらない。
なので必然的に海外の商品に目を向けざるを得ない。
そして、ちゃんと調べればマン島やケイマン諸島、香港などタックスヘイブン(オフショア)の商品にたどり着くはずだ。
日本国内で認可を受けた金融機関が販売している日本国内で金融庁に登録された投資商品の問題は、日本国債の組み入れ比率の高さが最も大きな問題だが、昔と違って、金融商品の販売にかかるコストが増大しすぎているせいもあるとは思う。
要は、時代が変わり、今の日本の金融商品の枠組みでは長期運用で国際的に競争力のある投資商品は無くなってしまっただけの話なのだ。
何かがおかしいと思いつつ、それしか食べるものが無く、微妙に毒を盛られた食事を食べ続けていずれ死ぬようなことが大半の人の身に起こりうるのだ。
そこで海外に目を向けて、国際的なスタンダードで世界のどこかに優れた投資プラットフォームがあるはずだと考えないことに問題がある。
世界中の積立型投資商品のなかで最も歴史があり、完成されたプラットフォームは、Offshore Savings Planと呼ばれるマン島などタックスヘイブンの生命保険会社が提供する商品であることは私の経験上間違いがない。
もし、きちんと世界に目を向けて自分の将来にとって本当に有益と思われる積立型投資商品を探し求めれば、必ずオフショア生保が提供するオフショア・セービングプランにたどり着くはずだ。
それは具体的には、RL360(ロイヤルロンドン)のクアンタムであったり、ITA(インベスターズトラスト)のエボリューションやS&P500インデックスであったりするわけだが、残念ながら今はその2つの会社が提供する商品しか日本居住者が買えるものが無くなってしまったに過ぎない。
これは、誰かに勧められようが、また反対されようが、事実なのでどうしようもない。
この事実に目を背けるとすれば、それはその事実を自分自身が確認できていないからに他ならない。
つまり、情報にレイヤーがかかっているからだ。
事実を知るためには、他人の情報に惑わされてはならない。
将来の事を不安に思い、投資を学ぼうとする姿勢は決して悪いことではないが、この月に10万円程度の積立を、この先20年以上も、しかも海外の金融機関に対してできないひとが、如何なる投資においても30年後に成功を掴める可能性は極めて低いと言わざるを得ない。
普通に就職をして、普通に結婚し、子供を産んで、家庭を持ち、ローンで自宅を購入し、周りに合わせて子供の教育に湯水の如くお金を使う生活を送っていては、月に10万円の積立を継続することは難しい。
それを同時に実現するためには、今できる全てのことを、今持ちうる全ての能力をかけて仕事をして稼ぐことだ。
女性は、それだけの稼ぐ覚悟がない男性と結婚すべきではないのかもしれない。
男性も、自分だけを働かせて、養ってもらうことが当たり前だと考えて主婦の身分に甘んじるような女性と安易に結婚すべきではないだろう。
結婚しても、共働きで合計2,000万円以上の年収があれば、普通の生活と10万円以上の積立が可能かもしれないが、はたしてそれが幸福な人生と言えるのかは疑問だ。
世の中の悲しいところは、このたった10万円の積立を20年以上継続するために、本来であれば多くの人が普通の生活を犠牲にしなければならないところを、普通の生活を求めて、それを続けてしまう為に積立ができなくなり、30年後の将来を失ってしまうところにある。
いくらお金があったところで、多くの人は、将来の幸福のためにそれを備蓄せず、今の幸福のためにそれを使ってしまうことを選択する。
それはそれで心理としては共感できるものの、ほとんどの人たちがさほど迷いもせず選択してそうなるありきたりな悲話に過ぎない。
しかしながら、あらためて感じるのは、月に10万円の積立をするのに普通の生活を犠牲にしなければならないという現実の重さだ。
月に2万円や3万円の積立を30年やろうが、大した将来の足しにはならない。
10万円以上でなければならないのだ。
そして、それすらままならない人たちに、それに代わる有益な投資の機会が提供されるとすれば、詐欺か相当なハイリスク案件だろう。
結局勝ち組のひとというのは、月に100万円くらいの交際費を普通に使っているような人たちが、20万円くらい飲み代を少し削ればいいや的な感覚でほぼ何も考えずに25年忘れたかのようにクレジットカードで払い続けることが負荷なく可能な一部の富裕層だけなのかもしれない。
そう考えると、庶民には全く希望がない。
まるで「花のち晴れ」の“庶民狩り”のようだ。
庶民には生き残る権利さえないのだろうか?
少なくとも、そのような厳しい現実の中で、その残酷な現実を知った上で、事実を追い求め、そして生きるために何を優先するかの究極的な選択と覚悟が必要だということは間違いない。
特に若い人たちには、なるべくそのような現実を知ってもらい、そして勝てるゲームに貴重な人生の時間を賭けてもらいたいと心から願う。
働いて稼いで稼いで、普通と呼ばれる非経済的な生活を犠牲にしてでも、月に10万円の積立をオフショアの投資商品で25年間続ける事ができれば、30年後の未来はきっと普通の人たちとは別のものになっているだろう。