(写真は4Kカメラ搭載の中国DJI社最新機Phantom3)
「ドローン」という飛行するカメラのついたラジコンのようなものが話題だが、ご存じだろうか?
首相官邸上空を飛ばして落下したりして問題になっているあれです。
語源は雄の蜂を意味する英語「Drone」からきており、自立制御される無人の飛行体や車両、ロボットが蜂の発するような音を出すことからこう呼ばれるようになった。
そもそも軍用の無人機全般を表す言葉として用いられており、無人航空機(UAV)、無人車両(UGV)、無人船舶(USV)など遠隔操縦機または、自律的な移動機械(ロボット)全般を指す用語だが、最近では民間で使用されるカメラ付きのラジコン機(クワッドコプター、マルチコプター)をドローンと呼ぶようになった。
最近では、そのドローンを使って人間ではとてもいけないような険しい場所の映像を、遠隔操作でそのドローンを使って撮影したものがYoutubeなどで多く公開されている。
このドローンは、航空法やその他の規制により現実的には一般利用可能な場所が極めて限定され、さらに安全性やプライバシー保護の観点から「ドローン規制法」なるものも検討されている。
日本国内の法律ガイドラインについては、以下のブログに詳しく書かれていますので参考にしてください。
http://eaglet.skr.jp/HOBBY/DRONE.htm
しかしながら、Mr.G的にこれからの将来を予測すると、いかなる規制がかかろうとも、違法・合法を含めてこのドローンの増加は食い止めることが難しく、知らない間にドローンだらけの世の中になっていると予想する。
例えば、TVで頻繁に宣伝されている自動車用の自動ブレーキという機能があるが、自動ブレーキを自動車メーカーが必死で開発し、それを宣伝している背景には、自動車の自動制御機能普及というものがあると思われる。
個人的には何の興味もないが、自動で停止できる機能を持った自動車が普及すれば、自動運転が成り立つと考えられる。
自動運転や遠隔操作が成り立つ車両は「ドローン」といえる。
高度に進化したフォーミュラーカー・レースの世界では、完全自律制御のEVマシンが、ドライバーなしで遠隔操作で競争をする時代になるかもしれない。
ドローンF1の普及により、レース事故による死者は無くなる。
そもそも軍事用として開発が進んできた「ドローン」だが、近未来の戦争においては、ドローンが人間を攻撃する戦いから、ドローン同士が戦う戦争に移行するだろう。
ドローンの攻撃がら人間を守るドローンキラー・ドローンが現れるからだ。
そう考えると、今からドローンの操縦技術を果敢にマスターしておくことは、若い人たちが将来職を得る上で悪くない考えかもしれない。
「ドローン・オペレーター」という新しい職業が生まれるのだ。
安倍内閣が公約通り進めている安保関連法案に絡む議論の中で、日本が将来戦争に巻き込まれる可能性が語られているが、将来日本が巻き込まれるであろう戦争は、われわわが想像するようなものではなくなるかもしれない。
手先が器用でITの知識に長けた日本人が、戦場で即戦力としてもっとも活躍できる役割は、「ドローン・オペレーター」だろう。
小さいころからオンラインゲームに親しんできた世代が、ゲームと同じ感覚でドローンを操作して実際に戦争をすることのハードルはそれほど高くない。
戦う相手もドローンだとすれば、実際にゲームとさほど変わらない。
将来もし、徴兵制度のようなものが必要になるとすれば、その時にもっとも必要な人材は、身体的に優れた兵士ではなく、優秀な「ドローン・オペレーター」だ。
一般社会においても、いたる所にドローンが転がっていたり飛んでいたりして、そのうち一部は国が管理するドローン、一部は民間のドローン、そしてそれら両方が、個人を監視したり、個人情報を盗もうとしたりしているだろう。
そういった事態から自分の情報を守り、安全を確保するためには、ドローンからの自衛対策が必要となる。
例えば、違法なドローンを狙撃し、撃墜する、「ドローン・ハンター」という職業も生まれるかもしれない。
物理的に撃ち落さなくても、電波によって制御されているドローンは、その電波を妨害することによってコントロールを奪うことも可能だろう。
強力な妨害電波を発信することによってドローンの自由を奪うことも可能だと思われる。
アナログな私としては、老後の職業候補として、物理的にドローンを撃ち落すことを生業とした「ドローン・ハンター」を候補の一つとして挙げておきたい。
そのために射撃の腕前を磨いておきたいと思う。